2013年8月1日木曜日

茨城県高校生物教員の臨湖実習

  2013年7月30日~8月1日に、茨城県高等学校教育研究会生物部の夏季研究大会が開催されました。この大会の一環として、県内の高校(波崎柳川高、竹園高、常陸大宮高、鹿島灘高、太田一高、筑波高、水戸桜ノ牧高、石岡一高、茨城東高、水戸三高、那珂湊高、多賀高、茎崎高、三和高)で生物を教えている先生方14名が水圏センターに来所され、臨湖実習に参加されました。  

  先生方は大変熱心で、センタースタッフ&お手伝いの学生たちは、終始圧倒されながら、楽しく過ごせました(こちらの方が勉強になりました)。またのお越しをお待ちしております。


    なお、今回のメニューは、次の通りでした。暑い日々が続き、熱中症がこわいために、1日目は茨城県産地魚の解剖という新たなメニューも行いました。  
 

■テーマ 霞ヶ浦の生物と地魚の解剖

 ■概要  
  霞ヶ浦を構成する湖の一つである北浦を調査フィールドに、湖沼の生物の観察と調査方法を学ぶ。また、茨城県産の地魚(アジ、サバなど)を用いた魚類の解剖も学ぶ。野外と実験室内での実習で盛り沢山な内容。

実習内容

・1日目

7月30日(火) 13:30~16:30

茨城県産の地魚(アジ・サバなど)を用いた魚類学実験

最も身近な動物の一つである「魚類」について、系統分類学的な位置、体の構造や機能、生態学的な特性などを、他の動物との違いから説明しました。さらに、茨城県産の地魚(アジ、サバなど)を観察・解剖し、魚類の外部・内部形態とそれらの機能特性について深いところまで理解していただきました。

地魚(アジ、サバなど)を解剖中
・2日目

731日(水) 8:30~16:30

霞ヶ浦の生物調査―①魚類

霞ヶ浦を構成する湖の一つである北浦を調査フィールドに、魚類調査を中心に実習を行いました。午前中にヨシ帯と護岸帯での地曳網、投網、定置網、手網、釣り具などを用いた魚類の採集をおこない、午後に室内作業として魚類の観察・同定・計数・食性解析を実施しました。


ヨシ帯での魚類採集

釣り、投網などでの調査

30分ほどの釣りで外来ナマズがたくさん!

収穫物を調理!
・3日目

8月1日(木) 8:30~11:30

霞ヶ浦の生物調査―②水質、プランクトン、ベントス

2日目の霞ヶ浦の生物調査のつづきです。茨城大学の船を使って北浦に出かけ、船上実習として水温、透明度、溶存酸素量等の測定、プランクトンやベントスの採集などを行いました。採集した水等は持ち帰り、水質分析、クロロフィル測定のための濾過、ベントスソーティング、プランクトンの顕微鏡観察などを実施しました。


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