2018年8月24日金曜日

公開臨湖実習1湖沼環境問題の最前線~霞ヶ浦での調査・実験から理解する~

 8月20日~24日の5日間、全国の学生を対象にした公開臨湖実習1「湖沼環境問題の最前線~霞ヶ浦での調査・実験から理解する~」が、水圏センターで行われました。

 巨大ナマズ(=外来魚チャネルキャットフィッシュ)や最新の湖沼環境問題などに興味のある、8大学(酪農学園大、山梨大、長崎大、東洋大、東京海洋大、茨城大)の学生(学部1~4年生)11人が参加してくださいました。終始、大盛況!でした。今回の実習メニューは次のようなものでした。

  この実習では、首都圏に位置しさまざまな湖沼環境問題に直面している霞ヶ浦を調査フィールドに、環境調査や水生生物調査を行い、湖沼の環境と生物科学の研究手法を身につけます。水質悪化や外来生物の侵入などの湖沼環境問題についても学びます。

・船上での湖沼環境調査、プランクトン・底生動物の採集
・実験室内での水質分析 ・プランクトン・底生動物の観察・同定
・魚類の各種漁具(手網、投網、定置網、地曳網)での採集と観察・同定・胃内容物解析
・特定外来生物チャネルキャットフィッシュの釣獲調査
・カワヒバリガイ(外来種)とドブガイ(在来種)を用いた濾過摂食実験
・湖周辺の地形・地質の観察
・観光バスで霞ヶ浦周遊

・茨城県水産試験場内水面支場の見学
・霞ヶ浦環境科学センターの見学
・まとめのグループディスカッション

  
 実習生には、このような多岐に渡るメニューについて個々の視点で学んでもらいました。最終日に、湖沼環境問題について、参加者が興味のあるいくつかのグループ(外来魚問題、水質改善策、水辺植物帯の保全・再生、教育活動)に分かれ、グループディスカッションをしたあとに、参加者全員で自由に意見交換をしました。

 意見交換会は大いに盛り上がり、センタースタッフ&TA学生もとても有意義な時間を過ごさせていただきました。同じような興味を持った他大学の学生たちが交流できる大変貴重な機会にもなりました。 

実習生のみなさん、5日間、本当におつかれさまでした。また、いつでもセンターにいらしてください。自由な発想で学びたいみなさんのために、水圏センターの扉はいつでも開いています。
(センタースタッフ&TA学生一同)

釣獲されたチャネルキャットフィッシュ:モノサシは約20cm
投網での採集

地曳網での仔稚魚採集

定置網での採集
採集された魚類のリスト
霞ケ浦環境科学センター見学
水産試験場内水面支場の見学
集合写真

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