2012年7月29日日曜日

子供向けイベント「チリメンモンスターを探せ!」

7月29日に、千葉県市川市行徳野鳥観察舎で、夏休みの子供向けイベント「チリメンモンスターを探せ!」を開催しました。参加者は小学生5名を含む20名。講師は加納(水圏センター)とN山さん(東邦大)です。
スーパーで販売されているシラス干し(ちりめんじゃこ)をよく見ると、エビやカニ、イカの幼生、仔稚魚などのいろんな生きもの(=チリメンモンスター)が混じっています。参加者の方々に買ってきてもらったさまざまな産地のシラス干しやこちらで用意したものから、チリメンモンスターを探してもらいました。
シラス干しに混じった生き物を探すのは、一昔前から仔稚魚研究者の飲み会での密かな楽しみでした。最近、それを岸和田の博物館の方々が上手にアレンジして、チリメンモンスターを探しながら生物多様性を学ぶ実習が開発され、巷で流行っています。今回、私が行ったのは、その真似です。
一般の人たちがチリメンモンスター探しにはまってしまうという噂に半信半疑でしたが、実際にはじめてみると噂は本当でした。子供も大人も2時間ずっと熱中し続け、20種類以上のモンスターが見つかりました。今回見つかったのは、カニのゾエア幼生やメガロパ幼生、シャコのアリマ幼生、イカやタコの幼生、さまざまな魚種の仔稚魚(メバル、イカナゴ、タチウオ、ギンカガミ、マアジ、オキエソ、ヒラメ、タツノオトシゴなど)です。最後に、行徳鳥獣保護区内の新浜湖での仔稚魚調査サンプルも観察して、イベントを終了しました。
イベントを企画してくれた観察舎のみなさま、参加してくれたみなさま、ありがとうございました。(加納)

チリメンモンスターを探しているところ

市販のシラス干しからこんなものが出てきました!

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