2014年9月1日月曜日

巨大な草魚(全長122cm)を捕獲!

一昨日、霞ヶ浦のヨシ帯で水生生物の調査を行っていた東大水域保全学研究室のUさんたちが、中国原産の外来魚ソウギョを捕獲しました。全長は122cm, 体長は102cm(以下の写真)です。

ソウギョ(草魚) 全長122cm
成長が早く大型になるソウギョは、中国では養殖対象にされ、庶民によく食べられています。同じようによく利用されているハクレン、コクレン、アオウオとともに、四大家魚とも言われています(ブタやウシなどの「家畜」に対して、「家魚」です)。

霞ヶ浦・北浦を含む利根川水系には、1940年代に食糧増産などを目的に中国揚子江原産の種苗が放流されました。その後、自然繁殖するようになり、利根川水系に定着しました。ちなみに、このソウギョの種苗に混入して、タイリクバラタナゴやハクレンなども侵入してきたとされています(タイリクバラタナゴは日本固有のニッポンバラタナゴを絶滅の危機に追いやっている外来魚、ハクレンは繁殖時に水上にジャンプする画像がテレビでよく映される巨大魚)。

ソウギョ(草魚)は水草をよく食べる習性があるため、最近は、除草のために各地の公園池やお堀などにも放流されています。ただし、希少な水草までも食べてしまうことから、環境省によって「要注意外来生物」として扱われています。

それにしても、これほどのサイズのソウギョは、教員も学生もはじめて見ました。(加)

居合わせたメンバーとともに。デカい!





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