われわれの経験上、このサイズは、霞ヶ浦で釣獲される最大クラスです。茨城県内水面水産試験場の方々が霞ヶ浦で実施したチャネルキャットフィッシュの生態研究に関する論文(半澤, 2004; 半澤・野内, 2006; 半澤・荒山, 2007など)を参照すると、体長65.5cm(全長にしても70cm台)が最大サイズでした。しかし、これは刺し網などの漁具で捕獲したものだからと思われます。ウェブ上で検索すると、霞ヶ浦では80cmオーバーのチャネルキャットフィッシュを釣り上げている人が幾人かいらっしゃるようですが、正式な記録として残していたり、標本として保管していたりすることはなさそうです。そのため、今回、霞ヶ浦で釣りあげた個体は、正式に標本として残しておこうという話をしています。
巨大ナマズ |
巨大ナマズとふつうのチャネルキャットフィッシュ |
なお、FishBaseには世界最大のチャネルキャットフィッシュは全長132cmと記されています。日本国内でのチャネルキャットフィッシュの最大サイズについて調べてみると、日本記録は矢作川で釣られた全長120cmのようです。また、岐阜県下小鳥ダムでもニジマスを餌に全長92cmを釣り上げたとする報告もあります(片野ら, 2010)。どちらも標本記録や証拠写真を見つけることはできなかったのですが、90cm前後であれば十分にありうる記録です。近いうちに、霞ヶ浦でもさらに大きな巨大ナマズを釣り上げることができるかもしれません。
(KCB会長 K)
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