2013年3月29日金曜日

国分寺高校生物部の春合宿

センターの庭も春めいてきた3月27日(昼)~29日(昼)の3日間、国分寺高校生物部のみなさん17名がご来訪。水圏センターで春合宿を行いました。この合宿では、センターの目の前に広がる霞ヶ浦(北浦)を調査フィールドに、湖沼に関わる環境科学の基礎を学んでもらいました。今回、センターで提供した実習メニューは、次のような感じでした。

1日目:講義①霞ヶ浦の成り立ちや地形・地質
講義②霞ヶ浦の生物群集の変遷
講義③湖沼の外来生物問題
2日目:
午前:船上での湖沼(北浦)沖帯・沿岸帯での湖沼観測と生物調査
室内での試水処理(クロロフィルa,パックテスト),
動物プランクトンや底生動物の観察と同定

朝霧のなかで環境要因を測定中
湖水を採水中
 午後:ヨシ帯と護岸帯の魚類調査(投網、地曳網、定置網など)
魚類の観察や同定・計数
 

定置網を確認中
小型地引網を引いているところ
投網を初体験!

3日目:モーニングセミナー:高校生&大学生の研究発表
国分寺高校:カラスバトの生態や遺伝的特性、霞ヶ浦の魚類調査
センターの学生:霞ヶ浦における30年間のユスリカ群集の変遷
        湖沼におけるヌマチチブ仔稚魚の生息場所利用

モーニングセミナー:高校生の発表

意見交換と研修のまとめ

*1日目は悪天候のため野外実習ではなく講義にしたのですが、それによって2日目以降の実習がわかりやすくなったと好評でした。さまざまなメニューに真剣に取り組んでくれたので、こちらの教員&TAも楽しく過ごせました。フィールドに慣れていて、採集した魚類の取り扱いや同定を当然のようにこなす姿に驚かされました。将来が楽しみです。国分寺高校のみなさん、本当におつかれさまでした。
 今回、さまざまな方法を習得してもらいましたので、次回は、高校生が主体的に動けるメニューを提供できればと考えております。次のご来訪も楽しみにしております。(加)

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