2014年8月3日日曜日

子供向けイベント チリメンモンスターを探せ!

2014年8月3日(日)に、千葉県市川市行徳野鳥観察舎で、夏休みの子供向けイベント「チリメンモンスターを探せ!」を開催しました。昨年に続き3回目です。講師は私(水圏センター)とN山さん(東邦大)です。参加者は小学生とその親たちなど15名と少なめでしたが、その分、より深い内容の観察会になりました。

スー パーで販売されているシラス干し(ちりめんじゃこ)をよく見ると、エビやカニ、イカの幼生、仔稚魚などのいろんな生きもの(=チリメンモンスター)が混 じっています。今回は、観察舎の方に準備してもらった和歌山のシラス干し業者さんの材料(混じり物が多いもの)を使って、モンスター探しをし ました。

モンスター探しを開始すると、子供も大人も1時間半、ずっと熱中してくれました。今回、見つかったモンスターは、カニのゾエア幼生やメガロパ幼生、シャコのアリマ幼生、イカやタコの幼生、毛顎動物の仲間、さまざまな魚種の仔稚魚(サバの仲間、アジの仲間、タチウオ、マダイ、アイゴの仲間、ナベカ、エソの仲間、カレイ、ヨウジウオ、タツノオトシゴ、アミメハギ、フグの仲間など)でした。

毎回、使う材料は違うので、出てくるモンスターは、観察会のたびに変わります。今回のモンスターのなかで、一番興味深かったのは、カメのような形をした「カメガイの仲間」です。これが、いくつも出てきました。カメガイは、クリオネに近い仲間です。チリモンイベントを各所で開催してきましたが、カメガイがいくつも出てきたのは、今回がはじめてです。

観察会の最後に、見つかったモンスターたちの専門的な見分け方を概説しました。それぞ れの親(=成体、成魚)の生態、海洋生物の多様性の話などもしました 

イベントを企画してくれた観察舎のみなさま、参加してくれたみなさま、ありがとうございました。また来年も行う予定です(加)

出てきたカメガイの仲間 (サイズは5mmほど)

チリモンを探しているところ

こんなふうに種類を分別していく・・・(↑は几帳面な方の例)

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