今年10月のつくばでの第17回世界湖沼会議を見据え、霞ヶ浦流域で研究や環境保全活動をしている研究者や学生・生徒、市民が、最新の成果を報告し、交流しあうシンポジウム「霞ヶ浦流域研究2018」を、3月4日(日)に北浦湖畔のレイクエコーで開催しました。一般市民や学生・生徒、行政関係者、研究者など115人が来場しました。
今回の発表者のうち、茨城大大学院生の大森健策さんは、北浦に流入する全23河川で魚類の生息状況を調査し、北浦本湖からは姿を消した在来タナゴ類やヤツメウナギ類などの絶滅危惧種が、河川内に細々と生息している実態を紹介しました。一方で、同大学院生の平山拓弥さんは、これらの河川にも外来種チャネルキャットフィッシュ(別名アメリカナマズ)が多数侵入し、在来の魚類やエビ類を捕食している危機的な事態を説明しました。さらに、土浦の自然を守る会の萩原富司さんは、霞ヶ浦で中国原産の外来魚ダントウボウが新たに見つかったことを報告しました。このような外来魚の影響は深刻で、対策についても意見が交わされました。
大学生による口頭発表 |
地元高校生も参加したポスター発表 |
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