2018年8月19日日曜日

公開実習2「追跡!巨大ナマズ ―湖沼の外来生物問題の最前線―」



水圏センター(潮来市大生)は、全国の大学生たちが湖の環境問題について総合的に学べる施設として、文部科学省に認定されている国内唯一の臨湖実験所です。夏休み中には、霞ヶ浦・北浦をフィールドに学ぶ5つの公開実習を提供しています。

8月17~19日の公開臨湖実習「追跡!巨大ナマズ ―湖沼の外来生物問題の最前線―」には、北海道大、岩手大、東北大、東洋大、帝京科学大、山梨大、近畿大、三重大の12名が参加しました。この実習の教材は、北浦にたくさん生息している、北アメリカ原産の外来ナマズ(チャネルキャットフィッシュ)です。

まず、捕獲調査や食性調査を通して外来ナマズの脅威を体感! 次いで、湖岸でさまざまな方法で魚類調査を行い、希少な魚たちやワカサギ・シラウオ・エビ類などの水産資源が、まだそれなりに生息していることを確認しました。

最後に、二つの班に分かれて考案した駆除方法を試して、班別対抗で駆除数を競い合いました。外来ナマズは多数捕獲され、対策についての議論も大いに盛り上がりました。

参加学生からは、「興味の方向性が同じ学生たちと交流できたのがとても良かった」、「北浦には絶滅危惧種を含む在来魚がまだ残っていてうらやましい」、「外来ナマズの問題を一般の人たちに知ってもらい、解決を目指すことが大切」、「市民の方々と釣り大会を開催し、地域を盛り立てていけばよいのでは」など、様々な感想がありました。

今年も、湖の環境問題や地域のことを考える良い機会となりました。参加してくださった方々、お手伝いしてくれたTAのみなさま、どうもありがとうございました。
駆除釣り体験

釣れたチャネルキャットフィッシュ

湖岸での魚類調査
湖岸での定置網
投網講習中


みなで投網を投げているところ


ハクレンの漂着個体(1.2mの大型個体)
湖岸調査で採集された魚類(メモ)

集合写真




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