2014年7月5日土曜日

子供向けのおさかな観察会 in 東京湾

2014年7月5日に、東京湾岸(市川市の行徳野鳥保護区内の百合ヶ浜)で行われた子供向けの魚類の観察会に、お手伝いで参加してきました。講師は東邦大のF先生、Nさんと茨城大の私で、参加者は50名ほど。前日に仕掛けた定置網や地曳網を子供たちと一緒に引き上げました。

今回、観察できたのは、スズキ、ボラ、カタクチイワシ、マハゼ、ニクハゼ、トビハゼ、アシシロハゼ、ウロハゼ、アベハゼ、ツマグロスジハゼ、マルタ、ユビナガホンヤドカリ、シラタエビ、ユビナガスジエビ、ウリタエビジャコ、アシハラガニ、クロベンケイガニ、カクベンケイガニ、クシテガニ、チゴガニ、マメコブシガニ、イシガニ、チチュウカイミドリガニ、ブドウガイ、アラムシロ、ミズクラゲ、マンハッタンボヤなどでした。都会の身近な水辺で、海洋生物と触れ合える貴重な機会となりました。(センタースタッフ)
 
地曳網を引いているところ

定置網を引き上げているところ
 

2014年6月8日日曜日

SSH熊谷西高の臨湖実習

6月7日(土)~8日(日)の2日間、SSH指定校 熊谷西高等学校の先生と生徒のみなさん、川越女子高等学校の先生の計21名が、臨湖実習のためにいらっしゃいました。

今回の実習メニューですが、1日目に北浦のヨシ帯と護岸帯でさまざまな漁具と使った魚類調査、室内での魚類の観察・同定・解剖・胃内容物解析などを予定していました。しかし、大雨で風波が強かったため、中止にしました。その代わりに、室内でスーパーの鮮魚売り場に並んでいるジやサバなどの生鮮魚やしらす干しなどを材料に、観察や解剖などを通じて魚類について専門的に学ぶ実習に、急遽変更しました。 

<実習メニュー>

1日目:アジ、サバ、タイなどを使った魚類学実習
     チリメンモンスターを探せ!実習
    (しらす干しに混じっている他の魚種やイカ・タコ、エビ・カニ類を探し出し、
     海洋生態系の豊かさについて学ぶ実習)

2日目:水質分析(パックテスト)
     湖水濾過とクロロフィルa濃度の分析
     底生動物の観察
     施設案内をしながら地形・地質、霞ヶ浦の成り立ち、所蔵標本の説明など
     モーニングセミナー:安定同位体比分析を用いた食物網の研究のお話
     意見交換と研修のまとめ

*初日にフィールドに出れなかったのは、残念でしたが、それでも室内での魚類学実習を楽しんでいただけました。他のメニューも、熱心に学んでくださり、こちらのスタッフ(教員とTA学生)もやりがいがありました。遠い熊谷からお越しくださり、どうもありがとうございました。またのご来訪をお待ちしております。(センタースタッフ一同)

2014年5月19日月曜日

キショウブが満開!

水圏センターの敷地内の生態実験地で、キショウブが満開です。この季節、霞ヶ浦の水辺で見られる黄色い大きな花で、花のかたちはアヤメやショウブにそっくりです。

キショウブはもともとはヨーロッパ~西アジアに分布する種です。日本には観賞用に持ち込まれましたが、各地の水辺で野生化しています。水辺の在来植物を競争・駆逐するおそれがあるため、環境省により要注意外来生物にも選ばれています。
生態実験地のキショウブも、どこかから侵入したもののようです。生態実験地で水生生物の生息状況を調べながら、キショウブが今後どのように遷移していくのかを、注意深く観察している日々です。(センタースタッフ)

生態実験地のキショウブ 

2014年3月8日土曜日

今年も公開シンポジウム「霞ヶ浦流域研究2014」を開催

 水圏センター主催の公開シンポジウム「霞ヶ浦流域研究2014」が開催されました。80名以上の皆さまにご来場いただきました。霞ヶ浦周辺で研究をする大学生や高校生、研究者だけでなく、市民の方々や他地域の教育研究機関や行政の方々にもご参加いただきました。
 今回のシンポでは 、霞ヶ浦やその周辺水域の最新の研究成果を、皆さまと共有することができました。総合討論のなかでは、「さまざまな湖沼環境問題に直面している霞ヶ浦がフィールド実践教育の場としてとても重要であること」も、再認識させていただきました。
 こうした研究成果を地域に還元する試みは、今後も様々な形で続けていきたいと思います。本シンポは、来年も実施予定ですので、お楽しみに!(センタースタッフ一同)

学生が研究成果を発表しているところ



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公開シンポジウム「霞ヶ浦流域研究2014」

日時:2014年3月8日(土)11:00~16:30 (受付開始10:30) 
会場:茨城県鹿嶋市立中央公民館 (茨城県鹿嶋市宮中4631番地1) 
主催:茨城大学広域水圏環境科学教育研究センター
共催:茨城大学重点研究「霞ヶ浦流域再生プロジェクト-参加型流域管理に向けて-」
参加費無料・事前申し込み不要

【プログラム】

11:00  開会   中里 亮治(茨城大学広域水圏センター副センター長)

学生の部

11:05 「淡水魚の放射性セシウム濃度の非破壊測定方法の確立と魚類 
     体内の放射性セシウム低減化方法に関するいくつかの検討」
矢部 貴大 (茨城大学理学部)
11:20 「北浦とその流入河川における淡水エビ2種の季節的出現と分布」
滑川 結香 (茨城大学理学部)
11:35 「霞ヶ浦の堤脚水路と沿岸帯の魚類群集」
猪狩 健太 (茨城大学理学部)
 11:50 「茨城県北浦の沿岸帯におけるチャネルキャットフィッシュ
 の生息場所利用と食性」
遠藤 友樹 (茨城大学理学部)
12:05~13:00 休憩 & 清真学園高校のポスター発表
13:00 「霞ヶ浦におけるユスリカ幼虫の分布と影響する環境要因」
内藤 健太 (千葉大学大学院教育学研究科)
13:15 「湖底堆積物中の放射性セシウムの鉛直分布におよぼす
     生物攪乱の影響について」
井墉 勇太 (茨城大学大学院理工学研究科)
13:30 「茨城県涸沼の塩性湿地における魚類の生息場所利用」
金子 誠也 (茨城大学大学院理工学研究科)
13:45 「都市公園池におけるブルーギルの衰退と在来魚の増加」
赤木 光子 (三重大学大学院生物資源学研究科)
14:00~14:15 休憩

研究者の部 

14:15 「霞ヶ浦と流入河川における炭素・窒素安定同位体比を
        用いたヌマチチブとトウヨシノボリの回遊履歴の解明」
増子 勝男 (ミュージアムパーク茨城県自然博物館)
14:30 「降雨時における市街地の負荷流出特性について」
神谷 航一 (霞ケ浦環境科学研究センター)
 14:45 「農業系面源負荷の問題点-蓄積窒素について-」
黒田久雄(茨城大学農学部)
15:00 「霞ケ浦及び北浦におけるワカサギのふ化時期と動物
          プランクトンとの関係」
所  史隆 (茨城県水産試験場内水面支場)
15:15 「余郷入り導水路の二枚貝類の生息状況」
萩原 富司 (霞ヶ浦市民協会)
15:30  総合討論
 16:15  閉会  加納 光樹(広域水圏センター准教授)

2013年10月27日日曜日

東京環境工科専門学校のフィールド実習

 2013年10月21日~24日に、東京環境工科専門学校(TCE)の先生・学生12名が来所され、北浦と周辺水路でフィールド実習が行われました。

 今回の実習期間中は、台風26号の影響で北浦が著しく増水しており、湖の沿岸帯に立ち入ることができなかったり、船が出航できなかったりしました。そのため、いつも実施する臨湖実習の内容を、次のようなメニューに変更して行いました。

1日目:
  午後:センター駐車場で投網の練習、周辺水路に定置網を設置

2日目:
  午前:水路の定置網を回収、湖岸からの投網と手網での魚類の採集
  午後:①採集された魚類の観察、同定、計数
       ⇒採集方法や場所による出現魚種の違いを把握
              ②全魚種の胃内容物調査
       ⇒食物網図を作成し、湖沼生態系の仕組みについて考える

3日目:
  午前:湖水濾過と水質分析、植物プランクトン、動物プランクトンの採集、
       ユスリカ等のベントスの観察と同定
     午後:センター周辺の農業用水路などで手網・サデ網や投網での魚類採集
      (学生たちが自由に採集しました、いろいろな魚種が採れました!)

4日目:片づけ&実習のまとめ

  日本各地でフィールドワークの経験を積んできた学生たちとは聞いていたのですが、フィールドワーク能力の高さに驚かされました。期間中は当番制で自炊していたのも印象的でした。採集したアメリカナマズ、ブラックバス、ウシガエルなども上手に調理して食されていた様子。
  学生たちの将来が楽しみです。次の機会の来所もお待ちしております。(センタースタッフ)


まずは駐車場で投網練習

湖で投網を実体験 (増水してますが、20~30cmほどのボラがたくさん採れました!)

手網での生物採集を練習中 エビ類やヌマチチブが採れました。

魚類サンプルを調べているところ

魚類の食性調査結果から食物網の図を描いているところ

2013年10月20日日曜日

埼玉県高校生物教員研修

2013年10月19日~20日に、埼玉県の高等学校で生物を教えている先生方7名が研修のために来所されました。  
 当初は、北浦や周辺の水路での魚類の採集調査やサンプル解析を予定していたのですが、台風26号やその後の集中豪雨の影響で北浦が著しく増水していたために断念しました。
 その代わりに、2日間にわたって、次のような魚類学実験のメニューを実施しました。ただ、こちらはこちらで、なかなか好評でした。

■19日午後:地元スーパーの食材魚を用いた魚類学実験
 日本人にとって最も身近な動物の一つである「魚類」について、系統分類学的な位置、体の構造や機能、生態学的な特性などを、他の動物との違いから説明しました。さらに、地元スーパーで売られている食材魚(サンマ、アカカマス、アジ、スズキ、チダイ、カタクチイワシ、コノシロなど)を観察・解剖し、魚類の外部・内部形態とそれらの機能特性について、深いところまで理解していただきました。

■20日午前中:大人のためのチリメンモンスター講座
 チリメンジャコ(=シラス干し)に混入しているモンスター(さまざまな魚種の仔稚魚、カニ・エビ・シャコの幼生、イカ・タコの子供)を拾い出した後、仔稚魚学の技術で種レベルまで同定していきました。チリメンモンスター探しは、小学校などで海洋生物の多様性について学ぶプログラムとして利用されていますが、高校生物の先生方とともに行うことで、より専門的な内容になりました。すでに授業で取り入れている先生方がおられ、センタースタッフも様々なノウハウを伝授してもらいました。

 今回の研修では、先生方から率直なご指摘・アドバイスをいただけて、センタースタッフの方もとても勉強になりました。新たな教材開発のアイデアも賜りました。またのご来訪をお待ちしております(加)。
 
チリモンを同定しているところ
 

2013年10月19日土曜日

茨城大学理学部の地質環境科学実習

10月15〜19日に,茨城大学の地質環境科学実習を行いました.参加者は,理学部の地球環境科学コース,学際理学コース,物理学コースの学生19名とTA2名です.

期間中は主に以下のような日程で,地形や地層の観察法を学びました.
 1日目:浅海底コアを用いた堆積物の記載練習
 2日目:簡易水槽を用いた実験体験
 3日目:波崎海岸にてジオスライサー掘削と簡易測量
 4日目:センター周辺の下総層群露頭での堆積構造観察
 5日目:センター周辺の散策

2日目に台風が接近するなどハプニングもありましたが,皆さん熱心に地層や地形を観察していました.来年度は9月末または10月中旬の開催を予定しています.(山)

 1日目.浅海底コアの記載
2日目.簡易水槽実験で地層のでき方を観察
班に別れて実験を体験
3日目波崎海岸.この日は天候に恵まれました
オートレベルで海岸地形を簡易測量
ジオスライサーで掘削
取り出した堆積物を観察します
4日目.センター周辺の露頭で堆積構造の観察と記載
皆さん熱心に観察していました
最後に記念撮影